TRAINING

Method

トレーニングメソッド

brain
Theory

セオリーを埋め込む

セオリーとはフットボール理論のこと。これをしっかりと理解していないと、想像豊かなプレーはできません。セオリーは特別なことではなく「攻撃の時は大きく広がる」「守備の時は真ん中に集まる」といった、小学生でもわかりやすいシンプルで基本的なことです。

フットボールはゴールまでの過程に絶対というプレーはありません。しかし、フットボールが集団で行うスポーツである以上、選手が共通で知っておかなければならない理論を持つ必要があります。

トレーニングのオーガナイズでは、カテゴリーごとに理解してほしいセオリーを取り入れています。選手がチームに戻った後も、キャンプで学んだことで、フットボールをより深く理解できる状態を目指します。

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Integral

試合で生きるトレーニング

キャンプのトレーニングでは、試合で起こる局面を切り取った「entrenamiento integral(エントレナミエント・インテグラル)」をメインに行います。直訳すると「不可欠なトレーニング」。転じて試合で生きるトレーニングを意味します。

具体的にはボール・見方・相手・スペース・ゴール(必要な場合)・時間といった要素が入ったオーガナイズを構築します。このトレーニング下でいかに、プレーが成功できたか、または成功するための答えを見つけられるかが重要です。

もちろん、リフティングや対人パスのようなアナリティクストレーニングも大切です。ですが、これがトレーニングのメインになるのはよくありません。

Training Concepts

トレーニングコンセプト

01

「観る」を常に意識したトレーニング

無数の選択肢の中から、常に最適な方法(プレー)が求められ続けるフットボールでは、プレー中に直面する様々な状況を解決するため、「観ること」がとても重要です。具体的には、ゴール・ボール・味方・相手・スペースの位置や状態を把握することを指します。これらの情報を試合中、いかに多く獲得できるかによりプレーの幅が決まります。トレーニングでも可能な限り、観る作業が必要とされるオーガナイズを構築します。

02

フットボールは様々な要素が複合されているスポーツ

「フットボールがうまい」と言っても、その評価は千差万別です。巧みなテクニック・先を見据えた戦術・フルタイムを戦い抜くフィジカル・試合に適応するメンタル……。そのどれもがフットボールの大切な要素となります。フットボールのうまさには、様々な要素が複合されて成り立っていることを、指導ではより強く意識します。

03

戦術が伴うボールフィーリングがテクニック

試合で行うパスやドリブルには戦術が伴います。それは観ることで得た情報を認知→分析→判断の段階を経て実行することで、成功率が上がっていきます。どんな選手でも、はじめは専らボールに「触る」ことからスタートします。そして、生きたテクニックを得るために、戦術を伴うトレーニングを行う必要があります。

04

オフ・ザ・ボールでスペースを支配する戦術

選手は試合時間の90%以上が、ボールを持たないオフ・ザ・ボールの状態です。そのため「攻撃」「攻撃→守備」「守備」「守備→攻撃」の局面において、個々の選手が自身とチームが有利になる状況を作り出すオフ・ザ・ボールの動きができるか否か。これが試合の内容を大きく決定します。さらに、プレーの「型」となる戦術を理解し、試合で活用することで、相手を支配する展開を演出できるようなります。

05

フットボールのための身体へ最適化するフィジカル

フットボールが様々な要素からなるのと同じく、フィジカルも多角的に考えてトレーニングを行う必要があります。頭と身体を調和させるコーディネーション能力や試合へ身体の調子をピークへ持っていくコンディショニングは、その時その瞬間に最大のパフォーマンスを発揮するために必要不可欠です。

06

集団スポーツにおける5つの特性を育むメンタル

個性を最大限に発揮し、チームに適応するためには「適応性」「感情」「想像力」「社会性」「向上心」の特性を育む必要があります。これは実社会においても、仕事や私生活で豊かな人生を送るために大切なことになります。フットボールはそんな実社会の縮図を表した「小さな社会」であることを意識する必要があります。