トレーニングコンセプト
01
「観る」を常に意識したトレーニング
無数の選択肢の中から、常に最適な方法(プレー)が求められ続けるフットボールでは、プレー中に直面する様々な状況を解決するため、「観ること」がとても重要です。具体的には、ゴール・ボール・味方・相手・スペースの位置や状態を把握することを指します。これらの情報を試合中、いかに多く獲得できるかによりプレーの幅が決まります。トレーニングでも可能な限り、観る作業が必要とされるオーガナイズを構築します。
02
フットボールは様々な要素が複合されているスポーツ
「フットボールがうまい」と言っても、その評価は千差万別です。巧みなテクニック・先を見据えた戦術・フルタイムを戦い抜くフィジカル・試合に適応するメンタル……。そのどれもがフットボールの大切な要素となります。フットボールのうまさには、様々な要素が複合されて成り立っていることを、指導ではより強く意識します。
03
戦術が伴うボールフィーリングがテクニック
試合で行うパスやドリブルには戦術が伴います。それは観ることで得た情報を認知→分析→判断の段階を経て実行することで、成功率が上がっていきます。どんな選手でも、はじめは専らボールに「触る」ことからスタートします。そして、生きたテクニックを得るために、戦術を伴うトレーニングを行う必要があります。
04
オフ・ザ・ボールでスペースを支配する戦術
選手は試合時間の90%以上が、ボールを持たないオフ・ザ・ボールの状態です。そのため「攻撃」「攻撃→守備」「守備」「守備→攻撃」の局面において、個々の選手が自身とチームが有利になる状況を作り出すオフ・ザ・ボールの動きができるか否か。これが試合の内容を大きく決定します。さらに、プレーの「型」となる戦術を理解し、試合で活用することで、相手を支配する展開を演出できるようなります。
05
フットボールのための身体へ最適化するフィジカル
フットボールが様々な要素からなるのと同じく、フィジカルも多角的に考えてトレーニングを行う必要があります。頭と身体を調和させるコーディネーション能力や試合へ身体の調子をピークへ持っていくコンディショニングは、その時その瞬間に最大のパフォーマンスを発揮するために必要不可欠です。
06
集団スポーツにおける5つの特性を育むメンタル
個性を最大限に発揮し、チームに適応するためには「適応性」「感情」「想像力」「社会性」「向上心」の特性を育む必要があります。これは実社会においても、仕事や私生活で豊かな人生を送るために大切なことになります。フットボールはそんな実社会の縮図を表した「小さな社会」であることを意識する必要があります。